上石神井 北口大通り商店街のお店【3】内藤流手打ち蕎麦あずみ
▲西武新宿線『上石神井』駅北口から真っ直ぐ北に向かって延びる
『北口大通り商店街』は、一戸建て住宅が連なる穏やかな地元の風景に
ほどよく溶け込んでいる親しみやすい商店街です。
そんな『北口大通り商店街』の中で、以前からずっと気になっていたのが
『内藤流手打ち蕎麦あずみ』というお蕎麦屋さん。
実はこちらのお店、もともと蕎麦の名店で修行をされたご主人が
独立して開業されたお店とのことで、
“内藤流”というこだわりのお蕎麦が食べられる貴重なお店なのです!
西東京エリア独特の、ご主人のこだわりを感じられるお店が
身近な場所にある住環境・・・これも上石神井の魅力のひとつと言えそうです。
※以下すべて内藤流手打ち蕎麦あずみ・・・・・・現地より徒歩8分(約640m)/2015年7月撮影。
自慢の『内藤流十割手打ち蕎麦』は、1日6食限定!
▲赤い暖簾をくぐってお店の中へと進むと、
居心地の良いテーブル席が数席と小上がりが。
この日はランチタイムを少し外してお店に入ったのですが、
常連さんらしきミセスグループが、次から次へと入店してきました。
どうやら地元では知られた名店のようです。
筆者が座った席の正面には、こだわりのお蕎麦屋さんならではの蕎麦打ち場が。
何でも、平日の15:30~17:00頃は、
ご主人が夜営業用のお蕎麦をここで打つため、お店は準備中になるのだとか。
▲自他共に認める無類の蕎麦好きの筆者ですが、
実は『内藤流』という蕎麦の名前を目にしたのは今回が初めて。
そこで、“1日限定6食のみ”という
幻の『内藤流十割手打ち蕎麦』をオーダーしてみました!
お店のメニューに記載されていた解説を要約すると、
『内藤流手打ち蕎麦』というのは、
“その昔、信州佐久郡の内藤という武士が、
棒術を使って蕎麦を打ち、時の将軍家に献上したという言い伝えがあり、
その言い伝えに基づいて、長野屈指の手打ち蕎麦の名手と呼ばれた内藤峰吉翁が
『信州の民芸』としての手打ち蕎麦を作り上げ、
その内藤翁の技術を受け継いだ故・吉村慶二郎氏が、
至難の業とされた早打ちの打法を加えて、
蕎麦の風味を生かすべく創り上げた独特の蕎麦打ちの技法”とのこと。
『内藤流手打ち蕎麦あずみ』のご主人は、
吉村氏の指導を受けた、唯一の継承者で、
『あずみ』の店名は、信州安曇野の『あずみ』と、
吉村氏が生前営んでいた中目黒の蕎麦店『あずみ』にちなんでいるのだそうです。
・・・と、解説文を熟読していると、
『内藤流十割手打ち蕎麦』が運ばれてきました!
▲こちらが、幻の『内藤流十割手打ち蕎麦』(910円)。
お店の方によると「売り切れになってしまう時間帯は日によって違います」とのことでしたが、
何といっても限定6食!早めの時間にお店を訪れることをオススメします。
(この日はランチタイムを外して早い時間に入店したので食べることができました)
▲つなぎを使わない十割蕎麦は、一般的にはぶつぶつと切れやすい印象があるものの、
こちらの十割蕎麦は、ご覧の通り角の立ったやや太めの美しい蕎麦!
まずはつゆにつけずに蕎麦だけをいただいて、
内藤流ならではお蕎麦の香りをじっくり堪能しました。確かに、美味しい!
また、信州の蕎麦というと通常はやや甘めのつゆをあわせることが多いのですが、
こちらのつゆは、江戸っ子好みのハッキリ辛口。
補足ですが、添えられている野沢菜のお漬物もとても美味しかったです。
十割蕎麦は限定6食のみですが、他のメニューには
二八蕎麦が使われていてこちらも美味しいと評判です。
仕事の帰りに、美味しい蕎麦をつまみにしてちょっと一杯・・・
という“蕎麦飲み好き”は、最近若い女性の間でも増えてきている様子。
地元の駅前に、美味しいこだわりのお蕎麦屋さんがあると、
帰宅時間が楽しみになりそうですね!
■北口大通り商店街 内藤流手打ち蕎麦あずみ
住所/練馬区上石神井4-4-22
電話/03-3929-6088
営業時間/11:00~20:00 ※蕎麦打ち時間は閉店。
定休日/水曜日
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■次回更新予定日/2015年8月5日水曜日予定
※実際の更新日は予定日と前後する場合があります。
【02-2015.07】