お神輿や出店も楽しい、新宿十二社熊野神社の例大祭をレポート
9月20(土)~21日(日)、建設地から徒歩6分(約440m)の「新宿十二社熊野神社」において
毎年恒例の例大祭が開催されました。
周辺住民の方をはじめ、多くの人々が楽しみにしているというこの祭礼当日は、
神社の境内には露店も出て、JR「新宿」駅の周辺までお神輿が練り歩き、
西新宿だけでなく、新宿一帯がお祭りムードに包まれていました。
▲数週間前から、JR「新宿」駅や「ザ・パークハウス 西新宿タワー60」の建設地周辺に
例大祭のポスターや提灯などが飾られていましたから、目にした方も多いかもしれません。
以前のインタビュー記事でも紹介しましたが、「ザ・パークハウス 西新宿タワー60」の完成後は
公開空地をこの例大祭の神酒所として使う予定もあるそうです。
威勢のいい掛け声と共に、数々のお神輿が新宿を練り歩きます
新宿の総鎮守として知られる「新宿十二社熊野神社」の例大祭では、
神酒所を構える“睦”もたくさん存在します。
▲「西新宿睦」や「宮本睦」、「西新一睦」、「歌舞伎町睦」など、全13の氏子睦があるそうです。
それぞれに神酒所があり、お神輿も異なった趣向が凝らされています。
「新宿十二社熊野神社」の例大祭は
陰・陰・陽と3年ごとの周期になっており、今年は“陰祭”だったそうです。
“陰”の年に出るのは街神輿が主ですが、
平成27年度に控えた“陽”の年は、本社神輿の渡御(とぎょ)が執り行われるとのことです。
来年の例大祭も楽しみですね。
▲お神輿が出たのは、9月21日(日)の10:00ごろから。
睦ごとデザインが違う法被(はっぴ)をまとい、
交通規制などの協力を得ながら、新宿の街を練り歩きます。
こちらのお祭りでは、ちょっと珍しい「千鳥担ぎ」というお神輿の担ぎ方をするそうで
担ぎ棒を肩に乗せるのではなく、首の後ろで受け止め、
腰は曲げず、小刻みに摺り足で進むという独特のスタイルが受け継がれています。
「おいさぁ ちょいさぁ」という掛け声や、
リズムを取るのに摺鉦(すりがね、チャンチキ)を使うもの特徴的。
この担ぎ方を体験したいために、遠方からわざわざ訪れる人もいらっしゃるそうですよ。
事前に担ぎ手を募集している睦もありますし、土曜日には子ども神輿も出たそうです。
“陽”の年の来年、お神輿を担いでみてはいかがでしょうか。
昔懐かしい出店や里神楽などが楽しい、神社の境内
いつもは落ち着いた雰囲気の「新宿十二社熊野神社」の境内ですが、
例大祭の当日は、たくさんの露店などが登場し、活気をみせます。
▲土曜日の「新宿十二社熊野神社」の境内の様子。
フランクフルトやお好み焼き、スーパーボールすくいやお面屋さんなど
ついつい足を止めてしまいそうな楽しい露店で賑わっていました。
里神楽も披露されていて、興味深く鑑賞する方の姿も。
毎年、9月下旬の土日を使って
10:00~20:00くらいの時間帯で、この例大祭が行われているそうです。
夜にはまた違った風情が楽しめ、楽しそうだと思いました。
また、境内の露店だけでなく、商店街のお店の中にも
この例大祭に合わせてイベントや特別メニューを用意する所があり
新宿一帯がお祭りムードに包まれるのも、楽しみのひとつです。
改めて西新宿には、伝統や、人と人、地域同士の繋がりが息づいていることを実感しました。